オールドバカラ・柿右衛門・今右衛門の専門店|京都美商ギャラリー 京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。

Sommelier- 連載6 (前半) 日本の焼き物を学ぶ方法

一般社団法人日本ソムリエ協会が発刊する会報誌にオーナー井村による7回の連載を掲載:第6回目(前半)

ソムリエ-(6)

            

日本の焼き物を学ぶ方法

 

「どうやったら目利きになれるのでしょうか」という質問をよく受けます。

 

自分のことを振り返ると、身近な師匠は父親ですが、細かく手ほどきを受けた記憶はありません。ただ小さいときから、父親は私をいろんな料理屋さんや大人が集まるような店に頻繁に連れて行ってくれました。
「なんてええ色の器なんやろ」とか「変わったデザインのシャンデリアやなあ」という父親のつぶやきを聞きながら育ってきた気がします。大学2回生のときに、パリとロンドンで骨董の買い付けをする父に初めて同行し、それ以来、父親が選ぶものを見たり、お店の人とのやりとりを横目で眺めながら、門前の小僧よろしく、自然に覚えていった気がします。                                       

 

                  

今は100年前の骨董が安く買える時代

 

伊賀焼 皿
伊賀焼

私にとって、通いたくなる料理屋さんにはひとつの共通点があります。やはり料理が映えるいい器を使っている店です。それも作家名やブランドに頼ることなく、料理人のセンスで器を選んでいる店がいいですね。

たとえば魯山人。魯山人はたくさんの作品を遺していますが、いい作品もあれば、実はそうでもない作品も同じように多くあります。自分の価値観ではなく、あの有名な魯山人の器だからというブランドだけで選んでいる店からは自然に足が遠のいてしまいます。

 

伊万里焼
1850年~1880年頃の伊万里焼

                  

この「Sommelier」の読者はワインのみならず、食文化にも関心が高い方々だと思います。2020年の東京五輪ではインバウンドのお客様を多く迎えることが予測できます。そのときに、世界に誇る和食を語る上で、器の知識がないよりはあったほうが格段に説明に奥行きが出て、豊かで楽しい時間をお客様に提供できるのではないかと考えます。

            

そこで、今回は日本の焼き物を覚えるためのひとつの方法をお伝えしようと思います。

              

実はいま、骨董がとても安く手にはいる時代だということをまずは知って頂きたい。なぜかというと、震災が続き、日本の美術界はことのほか不況で、骨董の価格が年々、下がっています。そのため、とくに幕末から明治にかけて作られた器が安く掘り出し物となっていることが多いです。そういう意味では有名な現代作家のものよりもずっと安い値段でノーブランドでもステキな骨董に出会える可能性が高いのが今の時代です。

有名だからという理由で価値をブランドに見出すのではなく、真の審美眼を養うチャンスともいえます。

          

 

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京都美商ギャラリーは、1961年に京都下鴨で創立した西洋アンティーク・肥前磁器の専門店です。長年蒐集をしてきた経験をもとに、オールドバカラやオールドフランス、古伊万里や柿右衛門などを取り扱っております。量産品ばかりの近年では見られなくなった職人技、手作りの温かみの魅力をより多くの方に身近に感じて頂きたいと考えています。

屋号 京都美商株式会社
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京都市左京区下鴨松原町29
電話番号 075-722-2300
営業時間 11:00~17:00
定休日:水曜日
代表者名 井村 欣裕
E-mail info@kyotobisho-gallery.com